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Posted by Hikaru Tamaki on --.--

ベートーヴェンの「第10」??

Category : 仕事 - Orchestra
今日は今シーズン初めての"Spectrum"、室内オーケストラのコンサートがありました。未完成に終わったベートーヴェンの交響曲第10番や、現代アメリカの作曲家ジョセフ・シュワントナーの新作"Chasing Light..."、そして20世紀作曲家ルチアーノ・ベリオによる『レンダリング』、というかなりマニアックな選曲でした。

個人的に、こういう野心的なプログラミングは大歓迎ですが、正直なところ、コンサートにどうやって人を呼ぶ??と心配になります。王道なクラシックを一曲でも入れれば、マーケティングしやすいと思いますし、そうやって人を集めておいて、普段聴くチャンスのない音楽にもふれていただく、というのが一番順当なところだと思います。まあ、それはさておき…。

ベートーヴェンの「第10」は、彼が残した交響曲のスケッチをもとに、音楽学者のバリー・クーパーが補筆して完成させたものです。

結果からいうと、「第10」はいかにも未完成なたたずまいで、これは弾くほうとしても結構辛かったです。ベートーヴェンの魅力であるテーマの変化自在さが、この曲には決定的に欠けていて、まさに「スケッチ」で終わってしまったのだなあー、という結論に達してしまいます。それがベートーヴェンの死によってもたらされたことを思うと、余計に痛々しいです。

それに対し、ベリオは『レンダリング』において、シューベルトが生前に完成させることのなかった、交響曲第10番の断片をもとに(有名な「未完成交響曲」とは別曲なので注意)、新しい音楽を創造することに成功していると思います。

当然のようにクーパーの補筆は、ベートーヴェンのスタイルで統一させていて、どこからどこまでがオリジナルかわからないように書かれていますが、ベリオは未完成の部分を、そのまま未完成として残し、シューベルトをぐしゃぐしゃにしたような現代音楽で、埋め合わせています。まるでダヴィンチのスケッチをカンディンスキーが完成させたような、時空を越えた音楽の融合です。

シューベルトが作曲した部分は明快でクリアな響きがありますが、ベリオが埋め合わせた部分は、「音楽」が生まれる以前の、混沌としたシューベルトの無意識が再現されているように聴こえました。そこではシューベルトのほかの作品が引用されており、まるで彼の頭のなかに入って、作曲のプロセスに立ち会っているかのような錯覚を覚えます。

今日はちょっと通ぶったエントリでしたが、マニアックなプログラムを弾いたあとだったので、お許しを。
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Posted by Hikaru Tamaki on 26.2009   0 comments   0 trackback

ジャジャジャ ジャーン!! ごぶさたです

Category : 演奏会 - Concert
みなさまお元気でしょうか?ブログの更新をサボっているあいだに、夏も過ぎさってしまいました。今日の記事は9月に入ってからの近況を、さらっとお伝えしようと思います。

***

9月2日、井上アンサンブルの招待を受け、ニューヨークの日系人会にて演奏いたしました。本来は帰米二世についての講演がメインイベントで、エンターテイメントとして音楽会がついてくる企画でしたが、講演をしてくださる方が台風のために日本を発つことができず、音楽会とディスカッションだけのイベントとなるハプニングがありました。

演奏はバッハの無伴奏や、ニューヨーク在住で活躍されておられるお箏奏者の石榑雅代さんや、井上アンサンブル主催者の井上和子さんとの共演でした。

それにしてもニューヨークはいろんな文化が混在していて、いつ訪れても楽しいです。

***

9月12日はフォートウェイン・フィルハーモニー管弦楽団のコンサートで演奏。わたしたちのコンサートはおおまかに、"Masterworks"というフルオーケストラのシリーズと、"Spectrum"という室内オーケストラのシリーズに分かれております。他にポップス、室内楽、教育コンサートなどありますが、今回は"Masterworks"の第一弾でした。

指揮者はバイオリニストとして高名なハイメ・ラレドさん。若手バイオリニストのBella Hristovaさんをむかえて、ブラームスのバイオリン協奏曲を弾きました。ラレドさんとべラさんがお二人でバッハの2つのバイオリンのための協奏曲も弾き、トリはベートーヴェンの「運命」、シーズン早々"Big B" (Bach, Beethoven, Brahms)のそろい踏みとなりました。

"Big B"のひとつひとつが違った意味でチャレンジに満ちていて、シーズンの幕開けにふさわしいプログラムだったと思います。バッハのオケは小さな編成で、ソリストの呼吸を感じながらの演奏。ブラームスは雄大さと伴奏における繊細さの両方を要求する作品です。そしてベートーヴェンは激しいコントラストを、自在にコントロールしなければならない難曲だと思いました。

「運命」は「ジャジャジャ ジャーーン!」のテーマがあまりにも有名すぎて、弾くほうも聴くほうも馴れ合いになってしまう恐れがあり、音楽本来のインパクトが忘れられていますが (ぼくはすっかり忘れていたのですが)、ラレドさんの指揮でベートーヴェンのもつ苛烈さ、狂気にむかって、団員がそれぞれ演奏したように感じました。最終楽章の躁状態が延々とつづく感じとか、狂っていますよね。しかし普段はあんなに温厚なラレドさんが、これほど苛烈なものを持っているなんて…。
Posted by Hikaru Tamaki on 22.2009   0 comments   0 trackback
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プロフィール Bio

Hikaru Tamaki

Author:Hikaru Tamaki
現在NYを拠点にアメリカ、日本を中心にソロや室内楽を幅広く演奏している。2013年までインディアナ州フォートウェイン・フィルハーモニー管弦楽団の首席チェロ奏者、フライマン弦楽四重奏団の一員として活躍した。妻の木村伶香能(箏・三味線)と結成した、Duo YUMENO 夢乃での活動も高い評価を得ている。

Hikaru Tamaki is currently based in NY, frequently concertising both in the US and Japan as a soloist and a chamber musician. Until 2013, he was the principal cellist of the Fort Wayne Philharmonic as well as a member of the Freimann String Quartet. He is also actively performing as a member of Duo YUMENO with his wife Yoko Reikano Kimura, a koto/shamisen player.

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